本ブログにも度々登場するトヨタのECU(エンジンコンピューターユニット)の修理。
毎週、数件はお問い合わせやご相談のメール/お電話をいただきます。
当店で主に修理をしているECUはトヨタの1KZ-TEエンジンのATミッション車で
「ハイラックスサーフ・ハイエース・ランドクルーザープラド」が主な車種です。
それではECUが不具合を起こすと、その様な症状を起こすのか!?
いろいろな不具合が起きる様ですので確定的な事が無いようですが
ご相談をいただく内容を参考にすると下記の不具合が多い様です。
・スピードが上がってもATが変速しない
・エンジンがかからない(パーキングセンサーを認識してない?)
・セルは回るがグローがかからない
等々。。。
実際にECUの内部ではどの様な状態になっているのでしょうか?
ECU内部には大小それぞれ9個の電解コンデンサがございます。
※写真はイメージです
このコンデンサが経年劣化で「容量抜け」や「漏出」、最悪なケースでは「爆発」したりして
正常に電気の制御ができなくなり不具合が発生します。
単純に「経年劣化したコンデンサを新品交換すれば不具合が解消される」と思われがちですが
実はそうではございません。
コンデンサの内部から「電解液」が漏れ出すと
基板上で参加して真っ黒く固着してしまいます。
赤マル内の黒い汚れが電解液の漏出跡です。
このまま電解液を放置しておくと、徐々に基板を浸食し
電気を流すパターン回路を破断させます。
回路が破断してしまうと電気が流れませんので
当然、車両自体に何らかに不具合が発生してしまいます。
その為、電解液は完全除去してしまわなければなりません。
以前、ご相談ををいただいたお客様で
「先日、とある電装業者でコンデンサを交換してもらったのに車輛の不具合が解消されない」とのご報告があり、
実際にECUを分解してみると、黒い電解液が全く除去されておりませんでした。
これでは一時的に不具合が解消されたとしても、
すぐに悪化してしまいます。
それどころか、電解液を除去していくと
基板回路の一部に0.5mm程度の破断を発見いたしました。
当たり前の事ですが、この破断を修理しなければ
車輛自体が正常に動く事はできません。
このお客様は”見よう見まね”で作業している素人作業をされてしまった様です
当社では、コンデンサ漏れ箇所の完全除去と
パターン回路破断箇所の修復を行い、納品させていただきました。
数日後にいただいた報告では
以前に不具合がウソの様に「一発始動」がよみがえったそうです。
-----------
ECUのコンデンサ交換自体は、手先が器用な方でしたら可能な作業だと思います。
しかし破断回路の修復や電解液の除去、
その後の基板洗浄・防湿防錆処理は素人作業では不十分です。
コンデンサ漏れは、時間が経てば経つほど、修復が何度を増し、修理費用も高額となります。
もし皆様のECUのフタを開けてみて、コンデンサ周辺が黒く変色していたら
今すぐ、当店までメールまたはお電話にてお問い合わせください
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いろいろな不具合が起きる様ですので確定的な事が無いようですが
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等々。。。
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このコンデンサが経年劣化で「容量抜け」や「漏出」、最悪なケースでは「爆発」したりして
正常に電気の制御ができなくなり不具合が発生します。
単純に「経年劣化したコンデンサを新品交換すれば不具合が解消される」と思われがちですが
実はそうではございません。
コンデンサの内部から「電解液」が漏れ出すと
基板上で参加して真っ黒く固着してしまいます。
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このまま電解液を放置しておくと、徐々に基板を浸食し
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回路が破断してしまうと電気が流れませんので
当然、車両自体に何らかに不具合が発生してしまいます。
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これでは一時的に不具合が解消されたとしても、
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ECUのコンデンサ交換自体は、手先が器用な方でしたら可能な作業だと思います。
しかし破断回路の修復や電解液の除去、
その後の基板洗浄・防湿防錆処理は素人作業では不十分です。
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