つれづれなるままのLED Factory店長ブログ

明けても暮れてもLEDの事ばかり考えているLED Factory店長。 今日もLED工作と販売に全力を尽くしております。 自動車用から住宅用、事業用までLEDなら何でも揃う Custom LED Shop LED Factory http://www.led-factory.jp/

タグ:粗悪品

昨日のブログに取り上げたヴェルファイアのヘッドライトワンオフ加工ですが
本文中にも書いた通り他店?個人?制作されたワンオフヘッドライトでした。

IMG_6946


まだ読んでない方はコチラをクリックしてください↓
http://led.blog.jp/archives/52273548.html


当初は「レンズの傷が酷いから何とかしてほしい」とのご相談でしたが
現物を拝見して加工前に点灯チェックしていくにつれて多数の不良個所が見つかりました。
それらを修正していくと、ほぼ全ての配線をやり直しとなり、
その加えてオーナー様の希望を盛り込んだワンオフ加工制作となりました。


他店制作・当店制作品は、工場で制作される既製品ではないので
加工時の細かな傷や基板のチリのズレ、使用経過による球切れを完全に無くす事は不可能です。
しかし制作の過程で回路や配線方法を工夫して、できる限りのトラブルを防ぐことは可能です。
それすら惜しんだり、そもそも電子工作の基礎が無い制作物は
もはや【粗悪品】と言わざるを得ません。



前置きが長くなりましたが、今回の粗悪箇所を見ていきましょう。


IMG_6871

これは純正ハイビームが装着される部分でHB3のソケットが刺さるようになってます
この穴から3連プロジェクターのホワイトアイの配線が出されてましたが
穴が開きっぱなしでしたので、このままでは水が浸入します
オークションやフリマサイトで販売されている粗悪品ライトはこのパターンが多いです。




IMG_6872

続いてはロービームの裏蓋を外して中身を除いた部分。
赤と黒のむき出し配線が見えます。どこにも繋がってません。
オーナー様が「イカリングが光らない」と言っておられました。
そりゃそうですよね。どこにも配線が繋がってないんだから。




IMG_6873

続いてはヘッドライト裏側の配線の一部。
純正配線を切ってギボシが付けられております
ここで注目したいのがギボシの向き。
この配線は車体側でなくヘッドライト側の配線ですので
電気の流れを考えるとギボシのオスメスが反対です。

ギボシの装着方向に向きがあるって知ってましたか!?




次は殻割りをしてウィンカー部分を取り出してみましょう。
IMG_6904
InkedIMG_6905_LI


まずは赤丸部分。上記でもふれたギボシの向き。
ここはギボシの向き自体はあってるが、チューブの使用方法が間違ってます。

T10ソケット側のギボシは、オスメスそれぞれ付いてますが
絶縁チューブが何故か両方共にオス用(笑)。
これですと通電中に、万が一、プラス側のギボシが抜けて、
他の回路や配線、アースに接触するとショートします
最悪の場合は車両火災に至るケースも考えられます




そして青丸部分。この中にはカーボン抵抗が1本だけ接続されておりました。
このカーボン抵抗を使ってウィンカー回路の電流制御を行っております。

このウィンカー基板には、縦に4個のLEDを1ユニットとして、
全部で17ユニットに分かれております。
基本では「1ユニットに1個の抵抗器」を接続しますが
全てのユニットにかかる電圧電流が同条件に限って言えば、
今回のように1本の抵抗器にまとめる事が可能です

これを「合成抵抗」と呼びます。

そもそもLEDは個体差があって当たり前。
全てのユニットで同じ電圧電流になることはありません。
余裕を持った抵抗値を設定すれば合成抵抗でも可能ですがその分LEDが暗くなります。

また合成抵抗にした分、その一本の抵抗器には大きな負担がかかります。
その負担分も計算して抵抗器を設定する必要があるのに
今回使用されていた抵抗器は、負担をクリアする事の出来ないチョイスでした。

おそらくこの基板を使い続けると、
個体差で弱いLEDのユニットが不点灯になるのをきっかけに、
次々とLEDが不点灯になっていくか、
抵抗器自体が負担に耐え切れず、熱で破裂すると思います。


やはりこのヘッドライトの製作者は電気の基礎知識が無い「素人作品」ようです。





InkedIMG_6907_LI

T10ソケット部分のハンダも雑です。
一見しっかりと固定されている様に見えますが
中身がスカスカの芋ハンダですので
走行中に配線が抜ける可能性が高いです。





IMG_6876


そして最後。
殻割りして内部をのぞくと埃で黄色くなってました。
これは殻閉じ時にしっかりと下処理して作業に取り掛からなかったのと
配線取り出し部分の防水処理が全くされていなかったので
大量に水が浸入したせいです。



「安いには安い理由」があります。

フリマサイトやオークションでは
安価なワンオフヘッドライトもたくさん出品されております。

制作費は材料費や人件費、制作時間数を考慮して計算いたします
安く販売するには安く作る必要があります。
安く作ろとすると、何かしらの手抜きをする必要があり、
出来上がったのが粗悪品となり
それを購入して使用すると最悪なケースも考えられます。

愛車を輝かせるも死なせるも、あなたのチョイス次第。
あなたならどこでヘッドライトを制作依頼しますか?









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今回のお題は他店加工品のヘッドライトの二次加工いたします
車種はホンダN-BOXです。

DSC00423

(画像は殻割り作業後です)


当店のお取引をさせていただいておりますカスタムショップのお客様が
ネットで購入したそうなのですが
「ウィンカーが暗くて見えないからなんとかしてほしい」とご相談をいただき
ショップ様経由でお持込いただきました。



DSC00404

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画像では明るい様に見えますが、直視しても眩しく感じません
これでは公道走行中は他車からはほとんど認識できないです






今回は未加工品ではなく他店加工品ですので
作業中にどんなトラップがあるか見当がつきません
殻割り前にヘッドライトをよく観察しておきますが
この段階からいろいろな粗悪作業がみえてまいりました。


※注!店長はこのヘッドライトを見た時に
 どこでショップで製作されたのかすぐにわかりました
 このショップのカスタムライトは何度か分解した事がございますが
 もっと上手に作られておりましたので
 もしかすると製作ショップ~購入したお客様までの間で
 どなたがが二次加工している可能性も考えられます




まずは外観からチェックしていきます

DSC00407

レンズとの接合部分に隙間があります
殻を入れる際に下地処理をしていなかったのかな?
水漏れも心配ですね



DSC00409

配線を取り出している穴をアルミテープだけで塞いでる
ちょっと防水が不安ですね(赤マル内)

配線を束ねるのにタイラップを使用しております
これ自体は問題が無いのですが
余った部分をちゃんと切り落としていない(緑マル内)






続いて殻割りいたしましょう

殻割り自体はすんなり出来ましたが・・・・

DSC00421

(黄色いテープは店長が貼りました)

レンズ側のインナーに装着されているイカリングやウィンカー配線に
コネクターを入れてないので、これ以上レンズを剥がす事ができません
当社で制作する場合は、メンテナンスや再度の殻割り時を考慮して
配線を長めにしておくかコネクターを付けておきます
今回はしかたがないので、配線同士に目印を付けて切断します




DSC00412

ウィンカーの基板裏を絶縁する為に
ガムテープ?養生テープ?の様な素材で保護してました。
これってゆくゆく剥がれてきたりしないのかなぁ??




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増設されたポジションランプやウィンカー基板が
ホットボンドで固定されておりました。
これは結構危険です!
夏場の炎天下や電球自体の熱で溶けて垂れてしまいます






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今回の作業のメインでもありますウィンカー部分を調べます
暗いには何か原因があるはずです。


DSC00416


ウィンカー基板の裏側をみて電気の流れと回路を解析します。
ここで気になったのが「抵抗器が見当たらない」。
LEDを点灯させる際に、直接12Vを流すと焼けてしまいますので
どこかに抵抗器が有るはずです

DSC00418

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よく観察すると配線の途中に抵抗器を発見しました
導通テストしてみると約175Ωですね。


ここで今回の「ウィンカーが暗い」原因が判明しました
最初に製作された際に抵抗器の設定を誤っております






DSC00420

今回のウィンカー基板、回路を解析すると
6個のLEDが直列で繋がっております。
DSC004191

この「6個で1ユニット」が8個配列に配置されております



使用しているアンバーLEDのスペックが不明ですので
一般的な数値で計算すると下記計算となります
**********
2.1V×6個のLED=12.6V
最大印可電圧14.4Vー12.6V=1.8V
1.8V÷(0.02mA×8ユニット)=11.25Ω
※今回はワット数計算は無視しております
**********

つまりこのウィンカー回路で
LEDの的確な光量を得ようとすると抵抗器は11Ω程度を選ぶ必要があり
先に確認した175Ωでは大幅に抵抗値をかけ過ぎで
照度が低いのも当たり前です。

そもそも数値上12V電圧の電源に対して
LEDを直列に6個を並べて12.6Vを必要とする事自体、回路が間違っております



この状況をお客様に伝えて
今後の作業内容をご相談してみます。

続きはまた本ブログにてご報告させていただきます











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